伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

伊賀山人回顧録(定年退官:55歳の誕生日)

 平成18年(2006年)2月8日、京都で55歳の誕生日を迎えた伊賀山人は永年にわたる国防の務めを全うして定年退官となった。
 同日付で、兵隊の階級で言うと大佐に特別昇任した。
 大佐の定年は1歳上の56歳ではあるが、定年退官日の昇任では1日遅かった。


 某大入校以来37年、伊賀山人は人に倍する任務を完遂して無事退役した。
 しかし、戦前のように軍人恩給で悠々自適の生活ができるわけではない。
 この日から次の職への挑戦を始めることになった。


 思えば37年間、失意と挫折の連続であった。
 命に係わる苦難を何度も経験してきた。
 怪我や病気の数でも人後に落ちない。


 身に降りかかる苦難を克服する手段・方法は人それぞれである。
 伊賀山人の場合、それらの苦難を何とか乗り越えてこられたのは、武道修行で培った不撓不屈の精神力によるところが大きい。


 昭和44年、某大で初めて武道空手に接する機会を得た。
 某大では、常軌を逸する空手修行により怪我が絶えなかった。
 疲労困憊による成績不振の為、留年の危機にも曝された。
 一度は、空手を辞めようと思ったこともある。
 しかし、この時辞めずに続けた空手修行が、その後の人生において、伊賀山人があらゆる困難を克服して生き抜いてゆく原動力となったことは間違いない。


 伊賀山人は、若し生まれ変われるとしたなら、また必ず空手をやる。
 その時は、できれば持病に苦しみ悩むことのない健康な身體を得て…


 【表彰状】


 
 【防衛功労賞】



  退役偶作    退役偶作(たいえきぐうさく)
 護國四十年   國を護(まも)りて四十年
 不死不殺全   
死なず殺さず全(まった)うす
 悠然解戎衣   
悠然(いうぜん)として戎衣(じゅうい)を解(と)き
 惟謝僥倖天   
惟(た)だ僥倖(げうかう)を天に謝(しゃ)すのみ


 殺されず殺さずに済む幸せを 天に謝しつつ軍服を脱ぐ



   ・・・伊賀山人回顧録 完・・・



 

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