伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居する隠者の戯言です。

ここに幸あり


 「ここに幸あり」は、1956年当時18歳の新人歌手大津美子が発表した楽曲です。


 作詩は『酒は涙か溜息か』などのヒット曲で戦前から知られていた高橋掬太郎、この詩に大津美子の歌唱指導をしていた恩師の飯田三郎が曲を付けて、空前の大ヒットとなったものです。

 この歌の各節の結句はそれぞれ詩的表現になっているので解釈は人それぞれですが、大まかには、人生の幸福とは然程大それたものではなく、誰もが営なむ日々の暮らしの中にあると詠ったものと思われます。
 つまり、「女の人生には雨や嵐が多いが、頼りになる人が傍に居て偶に晴れた青空に恵まれることや、二人で寄り添って白い雲を見上げることなどの、ほんのささやかな出来事こそが幸福なのだ」と主張しているものと解釈できます。
 戦中戦後の動乱の時代を命がけで生き抜いてきた一人の女の心情に思いを致すとき、この詩は単なる恋歌の枠を超えて万人の胸を打つものが有ります。


 大津美子、現在79歳、今でも元気に演唱活動を続けていますが、今回は若い時の音源でご紹介します。なお、イラストはバレンタインデイのもので時期外れですが、絵が綺麗なので敢えて使ってみました。




ここに幸あり 大津美子【附加歌詞 音標 1080P】


ここに幸あり(幸福在這裡)  
                詞:高橋掬太郎   曲:飯田三郎
一節
嵐も吹けば 雨も降る      (又是刮強風 又是下大雨)
女の道よ なぜ険し       (女人的路途為何那麼險惡)
君を頼りに 私は生きる     (依賴著你 我就能活下去)
ここに幸あり 青い空      (幸福在這裡 就在那藍天裡)


二節
誰にも言えぬ 爪のあと     (無法向人傾訴)
心に受けた 恋の鳥       (愛情鳥留予內心的爪痕)
鳴いて逃れて 彷徨い行けば   (哭泣 逃避  徬徨 徘徊)
夜の巷の 風哀し        (夜裡巷口的風 竟是那麼淒涼)
 


三節
命のかぎり 呼びかける     (在有生之年 都要呼喚著你)
こだまの果てに 待つは誰    (迴響在山谷盡頭 是誰在等待)
君に寄り添い 明るく仰ぐ    (依偎著你 仰望光明)
ここに幸あり 白い雲      (幸福在這裡 就在那白雲裡)



おまけ:蔡幸娟版♫
 

蔡幸娟_幸福在這裡(200709)

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