伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

雲中不動象王?

 【雲中不動象王?】


 先日、馴染の骨董屋で美麗な絵皿を1枚買い求めました。
 何とも不思議な絵柄で、何を意味するのかは解りません。


 雲に乗った象の絵で、仏画の雲中菩薩にも似ていますが、本物の仏画であれば象は白象の筈ですので、どうも違うようです。
 この象の顔色は日に焼けているようですし、おまけに王冠を被っているように見えます。


 「雲に乗った象の王様」のように見えるので、取りあえず「雲中不動象王彩色繪皿」と名付けて、伊賀山人の家宝の一つにしました。


 早速、山の神にも披露して見せました。


「これは、新たに手に入れた我が家の家宝《雲中不動象王彩色繪皿》である。」


『ふ~ん、それでいくらしたの~?』

 この山の神には、芸術を鑑賞する心など微塵もなく、眼中にあるのは常に経済的価値のみです。


「ずばり、片手である。私に万一のときが有って、生活に困ったらこれを売りなさい。」


『どうせ、500円くらいなもんでしょう?』

 この山の神の猜疑心には際限がありません。


「冗談ではない! 桁違いである。」


『え~!? すると、5000円~?』


「馬鹿を申すな! 二桁違う!!』


 流石の山の神も腰を抜かして、どもりながら喚きます。

『ごっ、ごっ、ごっ、50万え~ん!!!』


「いや、50円である。」


『・・・』


 【パッケージの表裏】


 このパッケージの英文によると、どうやら台灣土産のようですが、「雲に乗った象の王様」は、仏画の一種なのか或いはアニメか何かのキャラクターなのか、未だに謎は解けません。


「借問此象何意有哉?」



追記:
 台湾のmoli老師からご教示をいただき、「雲中不動象王」の正体が判明しましたので、以下に引用します。

 これはインドあるいはチベットに伝わり信仰されている神の一柱で、「四臂象鼻財神(4本の腕と象の鼻を持つ福の神)」です。

 夫婦の部屋に祀るとご利益があります。

 もしも家の前に(南國や山國では貴重な)水が有ったとすると、この神はその鼻で水を吸い込んで、家の中に運んでくれます。

 その他にも様々なものを持って来てくれるので、夫婦は財物や幸福を大量に得ることができます 👍