楊琴
【揚琴演奏】
揚琴(ようきん:ヤンチン)は洋琴とも称する打弦楽器で、明清ごろに西方から支那に伝わり、嘗ては日本でも明清楽で使われていました。
【揚琴】
揚琴は、むき出しのピアノのような構造で、梨の木から作った台形の木に、144本の金属弦を張ったものです。
これだけ多くの弦があると、正確な音程に調弦するだけでも気の遠くなるような時間がかかります。
これを2本の竹の撥(ばち)で木琴を弾くように敲くことによって音が出ます。
【撥】
撥は、細い竹の柄にゴムを張ったもので、これで2~数本一組に張られた複数の弦を一度に打つことにより音が出ます。
従ってその音色は単音ではなく、大正琴とマンドリンとハープを併せた様な重層的な和音となって響きます。
複雑に張られた多くの弦を間違わずに弾くには、相当の修練を必要とします。
今回は、台灣桃園県(現在は中華民國行政院直轄の桃園市)にある龍壽國民小學校で「龍壽國小揚琴隊」というクラブ活動をしている児童の演奏をご紹介します。
曲目は、台湾の第2国歌ともいわれる台湾民謡「望春風」です。
龍壽國小102.5.25揚琴表演望春風
注: 102.5.25とは、中華民國102年(2013年)5月25日のことです。
附記:台湾芸術大学 陳映如小姐による模範演奏
國樂演奏示範-揚琴
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