伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

星星知我心(星は私の心を知っている)

 夢でお逢いした貴方の為に、今夜も星に因んだ楽曲をご紹介します。
 立秋ともなり、伊賀満天の星空もどことなく秋めいて……
 と書き続けたいところですが、伊賀は今夜も雨です。



 「星星知我心」は、元々台湾で1983年8月15日から同年10月14日までの2箇月間放映された同名の連続テレビドラマの主題歌として発表されたものです。
 このドラマは、「情節、人の肺腑に感ぜしむ 人をして熱涙を流さしむ」と絶賛されて大反響を引き起こし、蔡幸娟小姐の歌う主題歌も大ヒットとなりました。


 この楽曲の作詩は楊英明、作曲は李子恒で、歌詞の内容は遠くにいる恋人を思いつつ星に願いを託す乙女の寂しい心情を詠じたものです。


 なお、1958年に平尾昌章が歌ってヒットした『星は何でも知っている』の直訳バージョンも同じ曲名「星星知我心」が付けられており、台彎語版と台灣國語版とがそれぞれありますが、それらの曲とは全く別物です。



 星星知我心
 星は私の心を知っている


昨夜 多少傷心的淚湧上心頭 
只有星星知道我的心
今夜 多少失落的夢埋在心底 

只有星星牽掛我的心
星星一眨眼 人間數十寒暑 

轉眼像雲煙 像雲煙 
像那浮雲一片 訴說歲月的延綿 
生命的盡頭不是輕煙
我把切切的思念 寄託星光的弗遠 

希望你已知道我心願
昨夜はいくつもの悲しい涙が心の中に湧き上がってきた
ただ星だけが私の心を知っている.
今夜はいくつもの失われた夢が私の心の底に埋もれている 

ただ星だけが私の心を気に掛けてくれる
星の一瞬の瞬きにも似た 人生数十年 

振り返って見ると雲か霞… 雲か霞のようだ 
まるであの浮浪雲のようだ だけど歳月は連綿と続いている 
また生命は最後まで軽い霞なんかではない
私のこの切々たる思いを 傍に降り注ぐ星の光に託して伝えたい 

既に貴方が私の心からの願いを知っていることを希望しながら




蔡幸娟 星星知我心