伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

MRI(核磁気共鳴画像法)検査

 本日は、奈良の病院でMRIによる癌検査を受けました。
 MRIとは、核磁気共鳴画像法のことで、強力な磁石を使って身体の内部状況を画像化する検査法です。


 伊賀山人が昔、京都の島津製作所に仕事で通っていたころ、当時日本で初めて開発したというMRIの原理について、その概要を世間話のレベルで聞いたことがあります。


 専門的には相当難解な理論ですので、以下、子供にも分かる程度に噛み砕いてご説明します。


 MRIのイメージ(学術的な説明ではない。)


 人の身体は多くの細胞でできています。

 その細胞の中には水素原子があります。

 水素原子の原子核の中には小さい磁石があります。(磁場)

 この磁石は、通常はてんでんばらばらな方向を向いているので、人の身体が全体で磁石になることはありません。

 身体の傍にとても強い磁石を近づけると、細胞内の水素原子内の小さい磁石が同じ方向を向きます。

 身体からその強い磁石を遠ざけると、水素原子内の小さい磁石はそれぞれ元の方向に戻ろうとします。

 この戻り方が、水素原子が存在している細胞ごとに異なっています。

 この戻り方を調べることにより、その細胞が筋肉なのか骨なのか、健康な細胞なのか癌細胞なのか、色々なことを知ることが出来ます。


 今回のMRI検査は、癌細胞をより鮮明にするため、造影剤を血管に注入して画像化を行いました。


 検査時間は1時間くらいでしたが、伊賀山人の後で待っていた若い母親同伴の3歳くらいの幼児が睡眠薬が効いて眠ったので目覚める前に検査したいとの放射線技師からの申し出があり、順番を譲ったため1時間遅れになりました。
 蛇足ながら、検査中は動いてはいけないので、子供の場合には必ず麻酔や睡眠薬で眠らせておくことが必要になります。


 今回は、検査だけで、その結果についての説明はありませんでしたが、終わったのは既に午後1時過ぎでした。


 病院の食堂で食した遅い昼食は「とんかつ定食」でした。


  「勝つ!」