伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

さくら(合唱): 森山直太朗と宮城県第三女子高等学校音楽部

 【三重県名張市桜ケ丘公園】


「さくら」は、日本のシンガーソングライター森山 直太朗(もりやま なおたろう、1976年4月23日 - )が作詞・作曲・演唱して自身2枚目のミニアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』(かわいたうたはさかなのえさにちょうどいい)の中の全6曲中5曲目に収録して2002年10月2日に発表したのが初出です。


 この楽曲は、本人が何度もセルフカバーしており、伊賀山人の知る限りでは次のように編曲の異なるバージョンが存在します。


1 「さくら」:『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』に収録しているア

 ルバム版(2002.10.2)

  バンド演奏と合唱が含まれている。

2 「さくら(独唱)」:シングル盤1曲目(2003.3.5)

  バンド演奏による独唱版。一部合唱を含む。

3 「さくら(合唱)」:同上2曲目

  宮城県第三女子高等学校音楽部の生徒との合唱版

4 「さくら(演奏)」:同上3曲目

  伴奏だけのカラオケ版

5 「さくら(独唱)」:同上シングル盤の販売促進用MV(ミュー

  ジックビデオ)

  経費節約の為、伴奏はピアノ演奏のみで、1回録音による独唱版。

  CD版よりもスローテンポで、演唱最後の再唱部分が異なる。

6 「さくら(二〇一九)」(さくら にせんじゅうく)(2019.10.30)

  2019年のテレビドラマ「同期のサクラ」の主題歌として新たに

 編曲したインターネット配信版。

7 「さくら(二〇一九)」:同上配信版の販売促進用MV(ミュー

  ジックビデオ)

  2003年と同じコンセプトにより、ピアノ伴奏のみで1回録音し

 たもの。  


 この楽曲は元々、森山直太朗が友人の結婚にあたっての感懐と変わらぬ友情をを詠じたものです。
 公私共に行動を共にし肝胆相照らす親友であっても、いざどちらかが結婚すると友人よりも家族との付き合いの方が優先されて、次第に縁遠くなりがちなものです。
 この歌詞は、嬉しいはずの結婚を機に逆に親友との距離が遠くなることを悲しむ友人を慰めるものになっています。
 「さくら」の花が卒業式を連想させることと歌詞が全体的に送別詩として作られていることから、発表当時から卒業歌として歌い継がれています。


 この楽曲で最もよく知られているのは、伴奏がピアノ演奏だけによるMVの「独唱版」ですが、今回はシングル盤で発表された「合唱版」をご紹介します。
 合唱版も歌詞そのものは、最後の繰り返し部分が異なるほかは独唱版と同じものですが、輪唱などが含まれているので、やや重層的な歌唱になっています。


 合唱版で、背景合唱を担当しているのは、宮城県第三女子高等学校〔2010年度に男女共学化して校名が宮城県仙台三桜(さんおう)高等学校に改称〕の音楽部の生徒です。
 この部は「音楽部」と標榜していますが、器楽演奏などはなく実態は「合唱部」です。


 合唱発表当時の録音版が見当たりませんので、発表5年後の2008年3月に挙行されたこの高校の卒業式に祝福の為に訪れた森山が現役の合唱部員と共演した時に録音した版でご紹介します。



 さくら(合唱)
 櫻花(合唱)
                       作詞・作曲・演唱:森山直太朗
                       合唱:宮城県第三女子高等学校音楽部
僕らはきっと待ってる 君とまた会える日々を
さくら並木の道の上で 手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も 君は笑っているから
挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ
我們一定會等著 與你再次相見的那一天
在櫻花樹林立的路上 揮著手呼喚著
無論多麼痛苦的時候 因為有你的笑容
即使遭受挫折 也覺得還能再努力下去


霞みゆく景色の中に あの日の唄が聴こえる
在佈滿晚霞的景色中 可以聽見那天的歌


さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 変わらないその想いを 今
櫻花 櫻花 此刻,盛開吧
也明白那剎那散去的命運
再見 朋友 踏上旅途之時 那份思念友情永遠不變 此刻


(間奏)


今なら言えるだろうか 偽りのない言葉
輝ける君の未来を願う 本当の言葉
此刻應該能說出 毫無虛偽的真心話
希望你的未來是燦爛的 這是我的真心話


移りゆく街はまるで 僕らを急かすように
物換星移的城市 像是在催促我們似的


さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時 飾らないあの笑顔で さあ
櫻花 櫻花 只飄舞而下
相信有一天能瞬間重生
別哭 朋友 現在是惜別的時候 請用不掩飾的笑容 那麼去


さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で
櫻花 櫻花 那麼飛舞起來
永遠承受燦爛地傾注而來的陽光
再見 朋友 會在此地再相遇的
在櫻花飛舞的路上


上で…
路上…


上で…
路上…




さくら(合唱)森山直太朗 "SAKURA " Naotaro Moriyama with choir