伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

感恩的心: 手話版(しゅわにすと山口 まち子表演)

 

       【しゅわにすと山口まち子の印象圖】


 「感恩的心(恩に感ずる心)」は、日本でも人気のある台灣の女歌手歐陽菲菲(オーヤン・フェィフェィ1949年9月10日~ )が1994年5月に発表したアルバム「烈火」に収録している楽曲です。


 この曲は、元々台灣の放送局中國電視公司(ちゅうごくでんしこうし:台灣CTV)が、
1994年5月27日から1994年11月1日までの間放映した連続テレビドラマ《阿信》のエンディングテーマ曲として作成されたものです。


 ドラマの《阿信》とは、日本放送協会(NHK)が1983年(昭和58年)4月4日から1984年(昭和59年)3月31日まで、日本のNHK総合テレビで放映して国民的大ヒットとなったNHK連続テレビドラマ《おしん》の台灣國語吹き替え版のことです。


 この楽曲の和訳を2017年11月23日に当ブログでご紹介していますが、今回しゅわにすと(手話パフォーマー)の山口 まち子(やまぐち まちこ)さんが手話に訳して発表されました。


 山口 まち子さんは、手話パフォーマンスグループ 「Kimono beaT」 の手話コーチ兼パフォーマーとして活動するかたわら、劇団の手話指導や東京コレクションなどのファッションショーでの手話ナビゲーターも経験されています。
 2017年には自身が代表となってグループ 「手話舞くらぶ」 を結成し、"あらゆる場面に手話が当たり前にある世界を" と各種イベントに出演する一方、2018年には"笑顔で世界をつくろう" と自ら作詞した歌 『いのり』 で手話歌手としても活動を開始しています。 
 現在は「心のこもった歌やお話を手話でお伝えするのが私の使命」とする理念を掲げて、ライブコンサート等のイベントを中心に手話通訳や手話パフォーマンスなど多方面で活躍中です。


 そもそも「音楽」とは、音を楽しむことですが、必ずしも聴覚だけに頼るものではありません。
 視覚や触角のみならず味覚や嗅覚など、場合によっては第6感までをも駆使して音を感じ楽しむことができるのです。
 因みに伊賀山人は、数十年前に火薬類の爆破処分を業としていたことに起因するかなり重度の聴覚障害があり、健常者の三分の一ほどしか音が聞こえません。特に高音部はほとんど聞こえないため、音符を眼で追ったりかすかな振動を感じたりすることにより音を楽しんでいます。


 今回ご紹介する山口 まち子さんの表演は、歌うが如く舞うが如く、単なる手話通訳の域を超えて、音なき音も聞こえそうなほどの一つの芸術へと昇華しています。
 山口 まち子さんの「しゅわにすと」活動に敬意を表して、聾者(ろうしゃ)のみならず健常者であっても「感恩的心」の詞想がよく理解できる心のこもった手話パフォーマンスをご紹介します。




「感恩的心」(恩に感ずる心)台湾版連ドラ「阿信(おしん)」エンディングソング



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