カウンセラー三者三様
アメリカの心理療法の用語の一つに「アサーション」(又は「アサーティブネス」ともいう)という用語があります。
「アサーション」とは、直訳すれば「自己表現・意見表明」という意味です。
しかしながら、心理療法の用語として使う場合には、もっと広くかつ曖昧な概念ですので翻訳が難しいのですが、意訳すれば「自他を共に尊重する自己表現もしくは自己主張」というようなものと定義されます。
「アサーション」は、コミュニケーション技法の類型を評価するために用いられるもので、本来は、カウンセラーではなく、クライエントのコミュニケーションタイプを概ね次の3類型に分類するものです。
クライエントのコミュニケーションタイプの分類
1 非主張的(ノン・アサーティブ)なコミュニケーション
相手は大切にするが、自分を大切にしない自己表現
2 攻撃的(アグレッシブ)なコミュニケーション
自分は大切にするが、相手を大切にしない自己表現
3 自他を尊重した上での自己主張的(アサーティブ)なコミュニ
ケーション
自他共に大切にする自己表現
この概念をカウンセラーに当てはめると、次のように区分することができます。
カウンセラーの自己表現の仕方による分類
1 非主張的なカウンセラー
クライエントの身に寄り添い、ただ話を聞くだけで自分の意見は
一切言わず、全ての判断を相手任せにするタイプ。
ただ単に愚痴を聞いてもらいたいだけのクライエントに対しては
効果があるが、解決すべき問題を抱えている人であると何度カウン
セリングを受けても埒が明かないことが多い。
また、自殺願望など死活の問題を持つ場合には、最悪の結果を招
きかねない。
数十年前、伊賀山人がカウンセリング技法を学んだ時には、この
タイプがカウンセラーのあるべき姿と聞かされた。
2 攻撃的なカウンセラー
常にクライエントを支配し、一方的に命令・指示を与えて優位に
立とうとするタイプ。
本来、このタイプは、カウンセラーというよりも人生の指標を示
す人生相談員というようなものである。
クライエントのかかえる問題が複雑かつ解決困難で、しかも致命
的な状況にある場合など、迅速に指標を与える必要があるときには
一定の効果が得られる。
占い師、呪い師、霊能者、新興宗教家の類は、殆ど例外なくこの
タイプであり、様々な問題を抱えるクライエントは惑わされ易く、
その後もっと重大な問題が発生することも珍しくない。
人生相談を持ち込むに値するかどうかの判断基準は、摩訶不思議
な技を標榜するかしないかである。
3 自他を尊重した上での自己主張的なカウンセラー
クライエントの気持ちや考えを尊重したうえで、カウンセラーの
信念を率直かつ正直に述べて、個々の状況に適合する至当な解決案
を提案する、相互尊重と相互理解を深めようとする精神に満ち溢れ
たタイプ。
本来的なカウンセラーよりも、人生相談員に近いところがある。
カウンセラーのタイプは、区分の仕方によっては他にもいくつかのタイプがありますが、大きくは上記の3タイプに分けられます。
カウンセリングを受ける場合には、カウンセラーとの「相性」が最も重要と言われています。
「相性」が悪いと、お金を使い時間を費やしても問題は解決されず、不満だけが残ります。
「相性」の良し悪しは、クライエントの持つ問題の種類・内容とカウンセラーのタイプとの適合性の良し悪しによるところが大きいものと考えられます。
残念ながら、クライエントが事前にカウンセラーのタイプを知る方法は有りません。
実際に通ってみて、その経験で判断するしかないのが現状です。
因みに、伊賀山人は「3 自他を尊重した上での自己主張的なカウンセラー」です。
相談料は、1時間5400円ですが、合言葉を知っている方だけ1時間以内無料にしています。
ここで、貴方にだけ特別に内緒で合言葉をお教えします。
合言葉は、「雲中忍者をクリックしたよ」です。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。