伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

桃花源

 「桃花源」(とうかげん)は、日本のシンガーソングライター・さだまさしが1977年7月25日にリリースしたアルバム『風見鶏』の中の1曲です。


 この楽曲は、さだの弟の佐田繁理が台湾大学へ留学中に採譜してきた曲にさだが詩を付けて完成したものです。
 『風見鶏』発表時には、作曲者不詳としていましたが、その後、作曲者が判明したため、1978年2月10日にシングルカットした時から、「劉家昌作曲(佐田繁理採譜)」とクレジットを変更しています。


 牧歌的な故郷を詠ずるという意味では、劉家昌の原曲「我家在那裡」も、さだの「桃花源」も詩情は良く似ていますが、「桃花源」では、離れて暮らす恋人を思いやる内容も含められています。


 なお、「桃花源」とは、東晋の詩人陶淵明の書いた物語「桃花源記」に示された理想郷のことで、さだの詩では美しく長閑な故郷を理想郷と見做して詠じています。



     ♪桃花源 
            詞 さだまさし 曲 劉家昌 1977年(S52)
     
あなたの便りが峠を越えて     你的來信超過山巔
私のお家に届く頃         到達我的家的時候  
南風吹いて稲穂がそよぎ      南風吹稻穗微微搖動
あなたの里は黄金に染まる     你的裡染上為金黃色
         


川のほとりには水車がひとつ    在河旁邊水車一個 
静かに時を刻んでいます      安靜地刻畫著時候
野苺色した夕陽の中に       野莓顏色下面夕陽向中
荷馬車の影絵が浮かんでいます   運貨馬車的影畫浮現著


仔牛が生まれたことのほかには   仔牛出生的特別
何にも変わりはないけれど     什麼也變化沒有,不過
あなたを待つ日々のたわむれにと  等你的每天的向玩笑
私は編み物覚えました       我編織記了東西編方法




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