伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

秋櫻の花を觀て詩を賦し故人に寄す

 【今日の伊賀山人秋櫻薗】


 觀秋櫻花賦詩寄故人
(コスモスの花を見て詩を作り友人に贈る)


 碧天如水白雲流
(秋の空は水のように青く、白い雲が流れている)


 西風氣爽意自悠
(秋風の空気は爽やかで、自然と気持ちがゆったりとして來る)



 隔地遙思多病友
(遠く地を隔てていても 病気がちな友のことを思い起す)


 萬花滿苑一山秋
(数えきれないほどの花が庭一面に咲き誇る この山の秋の日に)


 觀秋櫻花賦詩寄故人

             伊賀山人作七絶平水韻下平聲十一尤

 碧天如水白雲流

 西風氣爽意自悠

 隔地遙思多病友

 萬花滿苑一山秋



  秋櫻の花を觀て詩を賦し故人に寄す

                  伊賀山人作

  碧天は水の如く 白雲流る

  西風は氣爽やかにして 意自ずから悠たり

  地を隔てて遙かに思う 多病の友

  萬花苑に滿つる 一山の秋に