Take Me Home, Country Roads(カントリー・ロード)
Take Me Home, Country Roads(我が家へ導きたまえ、故郷の道よ:請帶我回家 , 鄉村道路)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライターのジョン・デンバー(John Denver、1943年12月31日 - 1997年10月12日)が、1971年4月に発表した楽曲です。
作詞・作曲は、ジョン・デンバー、ビル・ダノフ(Bill Danoff)、タフィー・ナイバート(Taffy Nivert)の3人によるによる共作とされています。
この楽曲は、日本でもテレビ番組の主題歌などに使われてヒットして、「故郷に帰りたい」或いは「カントリー・ロード」という邦題を付けて多くの歌手がカバーしています。
歌詞の内容は、大意としてはウェストバージニアの山の中に在る故郷の家に帰りたいとの願いを詠じたものですが、非常に詞的な表現が多く、アメリカ人でも解釈の分かれる難解な歌詞になっています。
例えば、「mountain mama」とは「山に住んでいる母親」とも「母なる山」とも解せます。その後に出てくる「her」や「she」も同様です。
また、「blue water」とは「海」とも「青い清水」とも解せます。
他に「moonshine(月の輝き)」も分かりにくい詞語ですが、これは密造酒の隠語と考えて間違いないでしょう。「radio」は所謂「ラジオ」ではなく「電話」の意と考えます。
筆者注:
昔のアメリカでは、「ムーンシャイン」という隠語で呼ばれる密造酒を山の洞穴に何年も隠しておくことがよくあり、それが功を奏して熟成されて上等な酒になったと伝えられています。
そのため、現在のアメリカでは合法的に造った酒でも、上等であることを誇示するために「ムーンシャイン」と名付けた銘柄が有ります。
この歌詞の中で複数の解釈ができるものについては、ダブルミーニングの可能性も考慮しながら文脈判断で翻訳してみました。この際、「mama」は基本的に実母と見做しています。
「故郷に帰りたい(カントリー・ロード)」の他、「悲しみのジェット・プレーン」や「太陽を背にうけて(Sunshine on My Shoulders)」など数多くのヒット曲を生み出し、1970年代のフォークソング界において中心的な役割を果たしたジョン・デンバーですが、21年前の今月12日 、米国内ツアーを終えてカリフォルニアで休養中に、自らが趣味で所有する数機の自家用機の中の一機(ルータン ロング・イージーという名のプロペラ機)を単独で操縦中に操作を誤って墜落し惜しくも53歳の若さで世を去りました。
この楽曲は、ジョン・デンバーの代表曲の一つであり、歌詞に繰り返しウェストバージニア州が登場することから、彼の死後にはなりましたが2014年に公式にウェストバージニア州の4番目の州歌となっています。
ただし、「Almost heaven, West Virginia. Blue Ridge Mountains, Shenandoah river」と歌われるブルーリッジ山脈(アメリカ合衆国東部のジョージア州から、北東方向にノースカロライナ州、テネシー州、バージニア州、メリーランド州を経て、ペンシルベニア州に至る山脈である)は全くウェストバージニア州を通っておらず、シェナンドー川もわずかにウェストバージニア州にかかるだけで、そのほとんどは隣のバージニア州を流れています。
ジョン・デンバーらは、当時そのことを確かめずに発表してしまったようですが、ウェストバージニア州内でも、ハーパーズ・フェリーという町からは、実際にブルーリッジ山脈とシェナンドー川の両方を一望できることをファンに教えてもらって喜んだというエピソードが残っています。
Take Me Home, Country Roads
我が家へ導きたまえ、故郷の道よ
請帶我回家 , 鄉村道路
Almost heaven, West Virginia
Blue ridge mountains, Shenandoah river
Life is old there, older than the trees
Younger than the mountains, growin’ like a breeze
殆ど天国のようなところだ、ウエストバージニアは
ブルーリッジ山脈、シェナンドー川
そこには昔からの人々の営みが有り、それは木々よりも古く
山よりも若く、そよ風のように時を重ねている
就像是天堂,西維吉尼亞州
有藍色山脊的群山和仙安杜河
在那兒生命是古老的,比森林更古老
但比山脈年輕
像風一樣自在的成長
Country roads, take me home *1
To the place, I belong
West Virginia, mountain mama
Take me home, country roads *2
故郷の道よ、私を我が家へ導いてくれ
私の居るべき場所へ
ウエストバージニアへ、山に住む母の元へ
我が家へ導きたまえ、故郷の道よ
鄉村道路,帶我回家
到那個屬於我的家
西維吉尼亞州,向山住的媽媽
帶我回家,鄉村道路
All my memories, gather ‘round her
Miner’s lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky
Misty taste of moonshine, teardrop in my eye
私の思い出の全ては、彼女にまつわることだ
炭鉱夫の妻で、海を知らない
暗くて埃っぽい空気が、空を染めていたことや
密造酒ムーンシャインの味をぼんやりと思い出すと、目に涙が溢れる
我所有的記憶集中在她(媽媽)四周
礦工的太太,從沒見過藍色的水(大海)
陰暗且灰矇矇的,漆上了整個天空
憶起私釀酒模糊的味道,淚眼盈眶
(*1~*2反覆)
I hear her voice, in the mornin’ hour she calls me
The radio reminds me of my home far away
Drivin’ down the road I get a feelin’
That I should have been home yesterday, yesterday
私は彼女の声を聞く、彼女が私に電話を掛けてくる朝のひと時に
その電話の声が遥か遠くにある故郷の我が家を思い出させる
我が家へ続く道の上で車を走らせていると、一つの思いがこみ上げてくる
もっと早く、もっと早く帰るべきだったとの思いが…
清晨時分,我聽到她呼喚我的聲音
收音機的聲音讓我想起了遠方的家
正在開車回家的路上時,我有了一種感覺
我更向早期就應該回家的 , 更早地返回
(*1~*2 2回反覆)
Take me home, country roads
Take me home, country roads
我が家へ導きたまえ、故郷の道よ
我が家へ導きたまえ、故郷の道よ
請帶我回家,鄉村道路
請帶我回家,鄉村道路
〓 Take Me Home Country Roads 《鄉村小路帶我回家》-John Denver-歌詞版中文字幕〓
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