伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

「サービスエリアのトイレにて」(作者不詳)

 「サービスエリアのトイレにて」は、確認できる限り2006年頃からネット空間で流行している作者不詳の小咄です。


 この小咄はジョークとしては結構よくできていますが、元々スパムメールに使用されていたものです。
 メールやブログなどに記載されているこの小咄の前後どこかに出会い系サイトや詐欺サイトへ誘導するURLやリンクバナー(「👆」マークが現れる画像やイラストの場合もある)が貼付されており、読者が他の記事も読もうとして不用意にそれをクリックしたことから不測のトラブルに巻き込まれるということもあったようです。


 この小咄は作者も著作権者も不明ですが、公益上の観点から読者各位への注意喚起のため、以下その全文を引用します。


 高速道路を北に向かって走っていた私は、トイレに行きたくなったのでサービスエリアに立ち寄りました。

 手前の個室はふさがっていたので、その隣に入りました。


 便器に腰を下ろそうとしたその時、隣から「やあ、元気?」と声がしたのです。

 男は皆そうですが、トイレで見知らぬ人と話をすることはありません。

 どうしていいかわからなかったので、ためらいがちに「まあまあだよ。」と答えました。


 すると隣人は「そうか……それで、今何してるの?」と言うのです。

 妙だなと思いましたが、私はバカみたいにこう答えました。

 「君と同じだよ。ウンコしようとしてるんだ。」


 やがて隣の男は、声をひそめてこう言ったのです。

 「おい、あとでかけ直すよ。隣の個室に、俺の話にいちいち答えるアホがいるんだ。」


行駛在高速公路上,一路向北的途中,突然"人有三急",便停在休息処,找個廁所方便一下。

前面這間是鎖住的,我便進入隔壁那間。


正當要彎身如厠時,隔壁有一個聲音傳來,"呀,可好?"

聽説男生都不會在廁所裏跟陌生人講話的。

我一時不知所措,便隨便回答道:"還好喲。"


隔壁那個傢伙又說:"啊,什么,我是問你現在做什么?"

真是一個莫名其妙的傢伙,我像似個傻瓜地答道:"不都跟你一樣嗎,在大解啦。"


隔壁那個傢伙突然降下聲音,輕聲地說:"嘿,我等一下再囘個電話給你,隔壁有一個白癡一直在回答我的對話。"