伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

我的未來不是夢(私の未来は夢ではない)

 【画像中央が「高音王子」と呼ばれた張雨生】


  1988年5月31日、台湾の新人歌手5人と1組のデュオが集合してそれぞれの持ち歌を収録した群星合輯(ぐんせいがっしゅう:オールスター編集)形式のアルバムを「6個朋友(6人の友達)」と名付けて発表しました。


 「我的未來不是夢(私の未来は夢ではない)」は、その中で台灣澎湖島出身で当時21歳の若きポップシンガー張雨生(1966年6月7日-1997年11月12日)が演唱して収録した楽曲です。
 その後「高音王子」と呼ばれることになる驚異的な高音の持ち主張雨生にとっては、この曲はデビュー曲であり、また代表曲の一つでもあります。
 作詞は香港の女流詩人陳家麗、作曲は上海出身で台湾在住の作曲家翁孝良です。


 歌詞の内容は、未来への夢をただの夢では終わらせず、必ず実現するのだという青年の決意を述べたものです。
 誰かに語りかけるような体裁をとっていますが、これは漢詩にはよくある手法で、実は内なる自分(神:しん)が、外面的な自分(形:けい)自身に呼びかけているもので、主人公の自問自答なのであります。


 「私の未来はただの夢では終らない。」と口先だけで言うことは簡単ですが、その夢を実現することは容易なことではありません。
 青春時代には、夢を追求する不断の努力と、粘り強い奮闘精神が必要であると主人公は主張しているのであります。


 アジアを代表する男性ハイトーン歌手の一人として「高音王子」と呼ばれた張雨生は、デビュー後は作詞・作曲や音楽プロデュースなど多彩な方面で才能を発揮して「音樂の魔術師」とも呼ばれていましたが、1997年10月20日2時40分交通事故により意識不明の重体となり、翌11月12日23時48分31歳の短い生涯を閉じました。
 彼の音楽活動の期間は僅か10年でしたが、実に多くのものを人々の心の中と夢ではない未来へと残しました。


 今日より3日前が、彼の20回目の命日でした。  合掌



 我的未來不是夢 
 私の未来は夢ではない
             作詞:陳家麗 作曲:翁孝良 演唱: 張雨生


你是不是像我在太陽下低頭
流着汗水默默辛苦的工作
你是不是像我就算受了冷漠
也不放棄自己想要的生活

君は、私のように太陽の下で頭を下げて
汗水流して黙々と辛くて苦しい仕事をしてるのか
君は、私のように冷たい仕打ちを受けても
自暴自棄にならずに自分の思い望む暮らしをしているのか


你是不是像我整天忙着追求
追求一種意想不到的溫柔
你是不是像我曾經茫然失措
一次一次徘徊在十字街頭

君は、私のように一日中忙しく追い求めているのか
思いもよらぬ優しさを追い求めているのか
君は、私のようにかつて茫然自失して
何度も街頭の十字路を徘徊していたのか


因爲我不在乎別人怎麽說
我從來沒有忘記我
對自己的承諾對愛的執著~

私は他人が何を言おうとも気にしないから
私は我を忘れることはない
自分が決めたことも大切にしていることも~


我知道我的未來不是夢
我認眞的過每一分鍾
我的未來不是夢
我的心跟着希望在動

私は知っている私の未来は夢ではないことを
私は一分毎を熱心に過ごす
私の未来は夢ではない
私の心は希望に向かって動いている


我的未來不是夢
我認眞的過每一分鍾
我的未來不是夢
我的心跟着希望在動
跟着希望在動

私の未来は夢ではない
私は一分毎を熱心に過ごす
私の未来は夢ではない
私の心は希望に向かって動いている
希望に向かって動いている


(間奏)


你是不是像我整天忙着追求
追求一種意想不到的溫柔
你是不是像我曾經茫然失措
一次一次徘徊在十字街頭

君は、私のように一日中忙しく追い求めているのか
思いもよらぬ優しさを追い求めているのか
君は、私のようにかつて茫然自失して
何度も街頭の十字路を徘徊していたのか


因爲我不在乎別人怎麽說
我從來沒有忘記我
對自己的承諾對愛的執著~

私は他人が何を言おうとも気にしないから
私は我を忘れることはない
自分が決めたことも大切にしていることも~


我知道我的未來不是夢
我認眞的過每一分鍾
我的未來不是夢
我的心跟着希望在動

私は知っている私の未来は夢ではないことを
私は一分毎を熱心に過ごす
私の未来は夢ではない
私の心は希望に向かって動いている


我的未來不是夢(*1)
我認眞的過每一分鍾
我的未來不是夢
我的心跟着希望在動(*2)
跟着希望在動

私の未来は夢ではない
私は一分毎を熱心に過ごす
私の未来は夢ではない
私の心は希望に向かって動いている
希望に向かって動いている


(*1~*2繰り返し)




張雨生 我的未來不是夢 MV



 君之好夢當實現
 君之未來是不夢