伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

『可愛い緑のとまと』の絵を観る

【『可愛い緑のとまと』ポケベル美術館収蔵彩色画 】(2018/07/01ⓒ id:ike3022)


 ポケベル画伯の感動的な大作に接し、一首賦してみました。
 なお、呼叫器(コキョウキ)とはポケベル、番茄(バンカ)とはトマトの意です。



(白文)
觀呼叫器大畫家番茄圖
               伊賀山人作七言古詩平水韻下平聲五歌
蒼天緑珠黃金花
動人夏色不須多
畫家恩情似慈雨
早晩當見紅番茄



(訓読文)
呼叫器(コキョウキ)大画家の番茄(バンカ)図を観る


蒼天(ソウテン)緑珠(リョクジュ) 黄金の花
人を動かすに夏色(カショク) 多くを須(モチ)いず
画家の恩情 慈雨の似(ゴト)し

早晩(ソウバン)当(マサ)に見るべし 紅(クレナイ)の番茄



(口語訳)
ポケベル画伯のトマトの絵を観る


青空の下、緑色の玉と黄金色の花とが美しく照り映えている
人を感動させるために 夏景色に多くのものは必要ない
ポケベル画伯の恩情は、まるで恵みの雨のようだ
遅かれ早かれ、いつか必ず赤いトマトが見られるだろう