伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

遠別離(台灣編)




 「遠別離(えんべつり)」は、台灣の中正学校(1975年「新華学校」に校名変更)の卒業生により作られた畢業歌(ひつぎょうか:「卒業歌」の意)です。


 作詞者は不明ですが、詞を書いたメモ書きに見える日付から1971年1月に作られたようです。
 この詞に2011年頃、市井の作曲家李明方が補詞し曲を付けてこの楽曲は完成しました。


 そして、この学校の卒業生有志が一堂に会して動画を作成しました。
 かなりマイナーな楽曲の動画なので、現在まで7年間の視聴回数は600回位に過ぎず、その内30回くらいは伊賀山人の視聴によるものです。


 動画の中で、シンセサイザーやギターなどの楽器を演奏している人が作曲者の李明方で、この人が全ての楽器を演奏してオーバーダビングしています。
 主唱は、洪惠娟と洪洲ですが、この二人の詳細については不明です。


 李明方以外は全員素人による演唱ですが、音程やリズムに拘るよりも純粋に詞や音を楽しむという音楽の原点を感じさせる心温まる卒業歌です。


 大寒の候、読者各位のご健勝を祈りつつご紹介します。



 遠別離    遠別離(えんべつり)


歌聲凄 琴聲低   歌声(かせい)は凄(せい)として 琴声(きんせい)は低く
無言訴 心迹…   
無言にして訴(うった)うる 心の迹(あと)を…
數年聚 深相契   
数年(すうねん)聚(つど)ひて 相い契(ちぎ)ること深きも
一朝遠別離…    
一朝(いっちょう) 遠く別離せんとす…
遠別離 莫唏噓   
遠き別離にありて 唏嘘(ききょ)すること莫(な)かれ
身雖別 心相依   
身は別(わか)ると雖(いへど)も 心は相(あ)ひ依(よ)る


遠別離 莫唏噓   遠き別離にありて 唏嘘(ききょ)すること莫(な)かれ
身雖別 心相依   
身は別(わか)ると雖(いへど)も 心は相(あ)ひ依(よ)る


(以上の全詞2回繰り返し)


中正 友情深重   中正(ちゅうせい)の 友情は深くして重く
新華 熱情融融   
新華(しんくゎ)の 熱情は融融(ゆうゆう)たり
今朝 同聚一堂   
今朝(こんちょう) 同(とも)に一堂に聚(つど)ひて
但願 今後餘年   
但だ願ふ 今後の余年(よねん)に
能常來 相見歡聚  
能(よ)く常に 歓(よろこ)び聚(つど)ひて相ひ見(まみ)へ
眞到永遠      
真に永遠に到(いた)らんことを




Yuan bia lee 遠別離


 追記:

 学校名の「中正」とは、蒋介石の実名「蒋中正」から取ったものですが、戦後の戒厳令時代を経て、校名に「中正」を含む学校が30校くらい乱立して甚だ紛らわしいので、校名変更する学校が徐々に増えてきています。


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