伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

2017年2月のブログ記事

  • 雨夜花

     雨水の候、雨に因んだ台湾の代表的な歌謡曲をご紹介します。  曲名は「雨夜花」、この曲は「望春風」が発表された翌1934年(昭和9年)に誕生しています。  作詞は当時23歳の青年周添旺(しゅうてんおう 1911年-1988年)、作曲は「望春風」と同じ鄧雨賢(とううけん 1906年-1944年 )、... 続きをみる

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  • 雨水に想う

     本日は、二十四節気の雨水です。  雨水とは、立春から約15日目の頃で気温も少しづつ上がって、降る雪が雨に変わるとともに、山に積もっている積雪も融けて水に変わる候を意味します。  古来、この時期になると寒さに苦しむ季節も終わりを告げ、農作業を始める目安とされています。  昨年の五言絶句に引き続き、... 続きをみる

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  • 茉莉花

     「茉莉花(まつりか)」とは、およそ300年近く前の清朝乾隆年間から伝わる代表的な童謡の一つです。  ジャスミンの花を歌ったこの曲は、 江戸時代に日本にも伝わっていますが、2008年の北京オリンピックでメダル授与式のテーマ曲として使われたことでも知られています。  作詩作曲者は不明で、歌詞も何種類... 続きをみる

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  • 望春風

     「望春風」は、1933年(昭和8年)に台灣の女歌手である純純(じゅんじゅん:スンスン、台灣人、本名劉清香、1914年-1943年1月8日)の演唱で発表された台灣語の歌謡曲で、「台灣歌謠之父」とも「台灣民謠之父」とも称されている作曲家の鄧雨賢(とう うけん、1906年7月21日 - 1944年6月... 続きをみる

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  • 紀元節を考える

     『紀元節』とは、「 日本書紀」に記載されている『神武天皇即位の日』を記念する祝日のことです。  8世紀初頭に編纂された日本書紀によれば、日本の国を初めて統一した神武天皇が、奈良の樫原宮で即位した日が「辛酉年春正月、庚辰朔」であり、日付は正月朔日、すなわち旧暦の1月1日とされています。  この即位... 続きをみる

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  • 台灣民謠四首

     台湾の歌謡は、時期的に大きく3時代に分けられます。  日清戦争以前の清朝統治時代、その後の日本統治時代、大東亜戦争後の中華民国統治時代です。  この内、大東亜戦争以前のものが民謡として定着しているように思われます。  清朝統治時代と日本統治時代とでは、メロディーラインが大きく異なります。  前者... 続きをみる

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  • 立春雑感

     本日、2月4日は二十四節気の「立春」です。  「春立ちぬ」とはいえ、決して暖かくはなく、まだ冬だと考える方も少なくないでしょう。  このように季節感がズレている原因は、西洋と東洋とで、春の区分が異なることにあります。  西洋のSpringは、既に暖かくなっている春分から夏至まで(3月20日頃~6... 続きをみる

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