伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

絵画のブログ記事

絵画(ムラゴンブログ全体)
  • 山水

     山水とは、文字通り山と水のことですが、広くは、それらを描いた山水画や詩に綴った山水詩のことも意味します。 【山水圖】  伊賀山人の母親は生前、掛け軸の表装をするのが趣味でした。  上掲画像は、亡母が表装した山水図です。  遠景に霞みのかかった山を配し、中景に滝と川、近景に岩山に立つ紅葉と岩棚に座... 続きをみる

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  • 俳画について

     俳画(はいが)とは、俳句を賛した簡略な絵(草画)のことで、漢詩の詩意圖に相当します。  俳句を詠んだ人が自分の句への賛として自ら描く(自画賛)こともあれば、他人が描くこともあります。  また、先に絵がありこれを賛するために句がつけられる場合や、絵と句とが同時に成るような場合もあります。  いずれ... 続きをみる

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  • 鴛鴦(オシドリ)の図

     【鴛鴦圖】  伊賀山人の母は生前、趣味で掛け軸の表装をしていました。  そのため、遺品の中には、数多くの掛け軸や日本画が含まれています。  上掲は、その中の一つ、「鴛鴦圖(雌雄のオシドリの図)」です。  左の色鮮やかな方が雄(鴛)で、右の落ち着いた色の方が雌(鴦)です。  落款はあるものの、作者... 続きをみる

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  • 琵琶湖周航の歌(Song of Rowing Round Lake Biwa)

    "Seta sanset" drowing by Utagawa Hiroshige, can have drawn around the year 1834. (upper left is Lake Biwa,lower right is River Seta and Bridge Seta-n... 続きをみる

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  • ヘクトールとアンドロマケーの別れ(キリコ画)

     この絵は、ジョルジョ・デ・キリコ(DE CHIRICO, Giorgio)の代表作《ヘクトールとアンドロマケーの別れ(Parting of Hector and Andromaque)》です。  キリコは、この題材がよほど好きであったようで、同じ画題のよく似た絵を何点も描いています。  上掲の絵... 続きをみる

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  • 故宮博物院物語

     故宮とは、古い宮殿と言う意味ですが、明朝、清朝の宮殿であった北京の紫禁城が中華民国成立以降、故宮と呼ばれています。  故宮博物院とは、今から約90年前、清朝最後の皇帝溥儀が紫禁城を去った後、歴代王朝が3000年に亘り収集した美術工芸品を故宮でそのまま展示したのが始まりです。  これらの文物の総数... 続きをみる

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  • 通りの神秘と憂愁(キリコ画)

     【「通りの神秘と憂愁」(ジョルジョ・デ・キリコ 1914年油彩画87×73cm)】  「通りの神秘と憂愁」は、ギリシャ生まれのイタリア人画家、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico, 1888年7月10日 - 1978年11月20日)によって描かれた1914年第1次欧州大戦... 続きをみる

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