伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

漢語音楽のブログ記事

漢語音楽(ムラゴンブログ全体)
  • 情人的眼淚 (恋人の涙:蔡幸娟版)

     春は、出会いの季節でもあり、別れの季節でもあります。  「情人的眼淚」は、1958年当時の英領香港で潘秀瓊(パン・シウチョン、1935年-)の演唱により発表された楽曲です。  その後、多くの歌手がカバーしており、香港や台湾の映画のいくつかで主題歌或いは挿入歌としても使用されています。  歌詞の内... 続きをみる

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  • 夜來香(イェライシャン)

     【夜來香(イェライシャン)】  「夜來香(イェライシャン)」とは、キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)の花の一つ、学名テロスマの漢語名です。  ユリに似た上品な香りが夜になるとひと際強くなるので、この名が付けられています。  日本名は「東京葛(トンキンカズラ)」、英名では「Tonkin jasmin... 続きをみる

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  • 襟裳岬(台湾編)

      1974年の森進一のヒット曲『襟裳岬』は、台湾でも多くの歌手によってカバーされています。  曲は吉田拓郎のものですが、歌詞は岡本おさみの詩的表現が難解で翻訳が難しいため、殆どが意訳というよりも全く別物の歌詞が付けられています。  このため、歌題も「襟裳岬(鄧麗君1976)」だけではなく、「依舊... 続きをみる

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  • 襟裳岬(三語一體編)

     【襟裳の春】  楽曲「襟裳岬」は、演歌系、フォーク系などジャンルを問わず実に多くの歌手がカバーしています。  今回は、ポップス系がお好きな方のために、予てよりお馴染みの蔡幸娟小姐に登場して頂きます。  小姐のアルバムの中で、「三語一體」シリーズというものがあります。  これは、日本の曲を、台灣國... 続きをみる

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  • 月夜愁

     台湾の四大民謡と言われる「四月望雨」とは、38歳で夭逝した鄧雨賢の作曲になる『四季紅』、『月夜愁』、『望春風』及び『雨夜花』の4曲のことを言います。  当ブログでは、これまでその内3曲をご紹介してきました。  今回は、最後に『月夜愁』をご紹介します。  この曲は、元々台湾原住民平埔族の歌謡が原典... 続きをみる

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  • 四季紅

     台湾を代表する作曲家鄧雨賢の作品の中で最も有名な「四季紅」「月夜愁」「望春風」「雨夜花」の4曲は、その頭文字をとって、纏めて「四月望雨」と通称されています。  また、この4曲を含めた「四月望雨」という名のミュージカルも製作されています。  本ブログでは既に、「望春風」と「雨夜花」の2曲については... 続きをみる

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  • 補破網

     「補破網」は、1948年(昭和23年)に發表された台湾の代表的歌謡曲の一つです。  作詞者は、1933年(昭和8年)に「望春風」で乙女心を切々と詠じて一世を風靡した詩人李臨秋(リ リンシュウ)です。  詩題の「補破網」とは、破れた網を修補するという意味です。  当時、既に38歳で未だ独身であった... 続きをみる

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  • 雨夜花

     雨水の候、雨に因んだ台湾の代表的な歌謡曲をご紹介します。  曲名は「雨夜花」、この曲は「望春風」が発表された翌1934年(昭和9年)に誕生しています。  作詞は当時23歳の青年周添旺(しゅうてんおう 1911年-1988年)、作曲は「望春風」と同じ鄧雨賢(とううけん 1906年-1944年 )、... 続きをみる

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  • 茉莉花

     「茉莉花(まつりか)」とは、およそ300年近く前の清朝乾隆年間から伝わる代表的な童謡の一つです。  ジャスミンの花を歌ったこの曲は、 江戸時代に日本にも伝わっていますが、2008年の北京オリンピックでメダル授与式のテーマ曲として使われたことでも知られています。  作詩作曲者は不明で、歌詞も何種類... 続きをみる

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  • 望春風

     「望春風」は、1933年(昭和8年)に台灣の女歌手である純純(じゅんじゅん:スンスン、台灣人、本名劉清香、1914年-1943年1月8日)の演唱で発表された台灣語の歌謡曲で、「台灣歌謠之父」とも「台灣民謠之父」とも称されている作曲家の鄧雨賢(とう うけん、1906年7月21日 - 1944年6月... 続きをみる

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