伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

瀬戸の花嫁(瀨戶的新娘)


 「瀬戸の花嫁」(せとのはなよめ)は、日本の歌手小柳ルミ子(こやなぎ るみこ、1952年7月2日 - )が1972年4月に発表した自身4枚目のシングル曲です。
 小柳ルミ子としてはデビュー曲の「わたしの城下町」に次ぐヒットとなり、同年の第3回日本歌謡大賞を受賞しています。 


 作曲は平尾昌晃、作詞は山上路夫で、当時日本国有鉄道(国鉄)が個人旅行客就中女性旅行客の増大を目的に1970年から始めたキャンペーン「ディスカバー・ジャパン路線」を踏襲する楽曲で今でも瀬戸内海を代表するご当地ソングとなっています。


 歌詞の内容は、瀬戸内海に浮かぶ島で育った娘が他の島に住む恋人へ嫁いで行くにあたっての家族への思いやりと新生活への期待と決意とを詠じたものです。


 楽曲の舞台は、伊賀山人が幼少期を過ごした香川県の小豆島であるという説もありましたが、作詞した山上路夫が語ったところによると、彼が仕事で広島県の尾道から瀬戸内海を渡って四国に向かう途中で、水中翼船から見た段々畑と美しい夕焼けの島々の景色が印象的でそれを思い浮かべて作詞をしたとのことで、特定の島をイメージしたものではないようです。


 今回は、この楽曲発表当時19歳の小柳ルミ子の原唱でご紹介します。



 瀬戸の花嫁
 
瀨戶的新娘
            作詞: ‎山上路夫 作曲:‎平尾昌晃 演唱:小柳ルミ子
(1節)
瀬戸は日暮れて 夕波小波
あなたの島へ お嫁に行くの
若いと誰もが 心配するけれど
愛があるから だいじょうぶなの
だんだん畑と さよならするのよ
幼い弟 行くなと泣いた
男だったら 泣いたりせずに
父さん母さん だいじにしてね

瀨戸內海的黃昏,微波盪漾
我將出嫁至你居住的島嶼
任何年輕女子也會忐忑不安,不過
因為有愛,所以也就不打緊了
一階一階的梯田,再會了
年幼的弟弟哭著說:「不要去啊!」
但身為男兒有淚不應輕彈呀!
請為爸爸與媽媽重要地孝敬!


(2節)
岬まわるの 小さな船が
生まれた島が 遠くになるわ
入江の向うで 見送る人たちに
別れ告げたら 涙が出たわ
島から島へと 渡ってゆくのよ
あなたとこれから 生きてく私
瀬戸は夕焼け 明日も晴れる
二人の門出 祝っているわ

小船繞過海岸峭壁
出生成長的島嶼已越行越遠
對著海灣另一側送行的親友們
相辭告別,淚水盈盈而出啊!
自此島往那島橫越過去
自此之後將與你廝守一生的我
瀨戸內海的晚霞,明天也是晴空萬里
祝賀著我們兩人新的人生旅程


  

瀬戸の花嫁 小柳ルミ子