伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

伊賀山人回顧録のブログ記事

伊賀山人回顧録(ムラゴンブログ全体)
  • 懺悔文(さんげもん)

     懺悔文(さんげもん)とは、仏教典の一つ、華厳経四十巻本の普賢行願品から採った偈文(げもん)であり、懺悔偈(さんげげ)とも呼ばれている韻文で、仏教各宗派の在家信徒が日常の読経に用いているものです。  この偈文は一見、漢詩の七言絶句のような体裁をとっていますが、平仄・押韻などは近体詩の形式にはなって... 続きをみる

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  • ライバル(對手)

     私には、物心ついたころから一人のライバルがいた。  私は、心底彼が嫌いだった。  彼の傲慢な態度から、しばしば取っ組み合いの喧嘩にもなった。  鼻持ちならない彼の自慢話や手柄話を聞くたびに、私は彼を越えようと思った。  まだテレビのなかった時代に彼がラジオを自作した話を聞いたとき、私は反射望遠鏡... 続きをみる

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  • 凛として(広島の思い出)

     【広島原爆ドーム】  昭和30年ごろ、私は、医師である父親の転勤に伴い広島県の三原市に住んでいたことがあります。  戦後まだ10年を過ぎないその頃、近所には多くの原爆被害者が住んでおりました。  当時、広島では原爆のことを「ピカドン」と呼んでいたことは子供心にも覚えています。  広島に住み始めて... 続きをみる

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