伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居する隠者の戯言です。

被遺忘的時光 ~忘れられた時間~


 「被遺忘的時光」は、1979年04月に台湾の新人民歌(フォークソング)歌手の蔡琴が発表し、翌年のファーストアルバム「出塞曲」に収録した楽曲です。


 作詞・作曲は、台灣島西方約50kmに位置する澎湖島(ほうことう)出身のシンガーソングライター陳宏銘です。
 
 歌詞の内容は、忘れてしまった日々のことを時々思い出して懐かしむという懐旧の情を詠じたものです。
 包括的な短い詩ですので、誰の立場で歌っているのかは、様々な解釈が可能です。
 原唱の蔡琴は、当時まだ21歳という若さでしたので、伊賀山人も従前はこの歌は、乙女の失恋を詠んだものと思っていましたが、それにしては相手の男に係わることが何も書かれていません。
 今、改めてこの詞を読むと、どうも主人公は、人生の終盤に差し掛かっている老人のような気がします。
 伊賀山人のように余命幾許もなく健忘症の始まった老人が、時折昔のことを思い出すことが出来て懐かしんでいると解釈したほうがしっくりするように思えます。


 この楽曲と直接の関係はありませんが、2010年に、老人の認知症をテーマとする同名の「被遺忘的時光」と題する映画が台湾で製作・公開されています。
 上掲の画像は、その映画のポスターから借用したものです。


 今回は、和訳の他に歌詞にひらかなでルビを振っておきます。
 春秋に富む若い読者各位も、祖父や祖母の気持ちになって、ご一緒にご唱和ください。
 なお、伊賀山人には、現代漢語の会話能力はありません。
 ルビは全てこの曲の動画から聞き取って書いたものですので、発音の良否については保証の限りではありません。



 被遺忘的時光
 忘れられた時間
            作詞・作曲:陳宏銘  演唱: 蔡琴
1節
是誰在敲打我窗
是誰在撩動琴弦
那一段被遺忘的時光
漸漸地迴昇出我心坎

しぃ しぇ~ぃ  ざい ちゃお だぁ うぉ ちぁ~ん
しぃ しぇ~ぃ  ざい りゃぉ どん じん しぇ~ん
なぁ いぃ  とぁん  べぃ いぃ  わん でぃ しぃ  ぐぁ~ん
じぇん じぇん でぃ ふぇぃ しょん  ちゅ うぉ  しん  か~ん
私の窓を叩くのは誰?
私の琴線に触れるのは誰?
あの忘れられた時間が
ゆっくりと私の心の奥に浮かんでくる


2節
是誰在敲打我窗
是誰在撩動琴弦

記憶中那歡樂的情景
慢慢的浮現在我的腦海
 
しぃ しぇ~ぃ  ざい ちゃお だぁ うぉ ちぁ~ん
しぃ しぇ~ぃ  ざい りゃぉ どん じん しぇ~ん
じぃ いぃ ちょん なぁ ほぁん らぁ でぃ ちん じ~ん
ま… まん でぃ ふぅ しぇん ざい うぉ でぃ なお  は~い
私の窓を叩くのは誰?
私の琴線に触れるのは誰?

記憶の中のあの楽しかった情景が
ゆっくりと私の脳裏に浮かんでくる


3節
那緩緩飄落的小雨
不停的打在我窗
只有那沈默無語的我
不時的回想過去

なぁ ほぁん ほぁん ぴゃぁ るぉ でぃ しゃ~  う~ぃ
ぶぅ てぃん でぃ だぁ ざい うぉ ちゅぁ~ん
じぃ よう なぁ~ ちぇん もぅ むぅ いぃ でぃ うぉ~
ぶぅ しぃ~  でぃ~  ほい  しゃん  ぐぉ  ち~
あの緩やかに舞い落ちる小雨が
絶え間なく私の窓を打つ
話すこともなくただ黙っているだけの私が
時々、昔のことを思い出す


(2節繰り返し)
是誰在敲打我窗
是誰在撩動琴弦
記憶中那歡樂的情景
慢慢的浮現在我的腦海

しぃ しぇ~ぃ ざい ちゃお だぁ うぉ ちぁ~ん
しぃ しぇ~ぃ ざい りゃぉ どん じん しぇ~ん
じぃ いぃ ちょん なぁ ほぁん らぁ でぃ ちん じ~ん
ま… まん でぃ~  ふぅ しぇん  ざい うぉ でぃ なお  は~い
私の窓を叩くのは誰?
私の琴線に触れるのは誰?
記憶の中のあの楽しかった情景が
ゆっくりと私の脳裏に浮かんでくる




被遺忘的時光 - 蔡琴




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