アネクドートについて
先日、某社の若い管理職の方々と雑談する機会があり、アネクドートについてお話ししてみましたが、どなたもご存じありませんでした。
アネクドートとは、帝政ロシアの時代に端を発し、旧ソ連で流行した小話のことです。
日本の落語の小噺のように、多少の知識がないと分からないような落ちの着いた短文です。
現在でも、ロシアや中共などの言論を統制されている共産圏の国々では、人民の間でこっそりと言い交されているようで、その種類は数千にのぼると言われています。
落語の小噺と決定的に違うのは、アネクドートの内容は主に政治や社会体制などを風刺するものであり、これを当局に知られてしまうと、場合によっては反革命罪に問われて死刑に処されることも覚悟すべき危険なものであることです。
以下、身の危険を顧みず、ほんの少しだけご紹介します。
【世界一安全なマッチ】
モスクワのマッチ工場が火事で全焼した。
焼け跡にはマッチだけが大量に燃え残っていた。
【言論の自由】
人権問題を話し合うため、北京を訪れたアメリカのケリー国務長官が、習近平国家主席に言った。
「アメリカには、言論の自由がある。誰かが、ホワイトハウスの前で『オバマの馬鹿野郎~』と叫んでいたとしても罪に問われることはない。」
すると、習近平が胸を張って答えた。
「我が国も全く同じである。誰かが、天安門広場で『オバマの馬鹿野郎~』と叫んでいたとしても罪に問うことはない。」
【金正恩第一書記が養豚場を視察した際の朝鮮中央通信の写真記事 】
「写真:豚と偉大なる領導者(右から2番目)」
追記:以上の記事は、あくまでも他からの伝聞記録であり、その内容の真偽について、伊賀山人は一切の責任を負いません。
追記2:勇気ある方々から多数のコメントを頂きましたが、不測の事態を避けるため、全て非公開と致します。コメントを寄せられた皆様方には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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