伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

情報伝達媒体の熱度について

 情報伝達媒体については、新聞、ブログ、記事へのコメントなどその種類により、熱度(相手方の受けとめ度合い)が異なります。


 例えば、「伊賀者は馬鹿だ」という記事を新聞に投稿したところで、読者は筆者の知性を疑うだけで、何の問題にもならないでしょう。これを、ブログで発信すると、熱度が大きいため、伊賀者のうち、包容力に欠ける者や余程暇な者が問題とすることが有りえます。更には、個人の記事に対するコメント欄に記載したとなると熱度は最高潮となり沸騰してしまいます。場合によっては、訴訟問題に発展することもあるでしょう。単なる井の中の蛙とそれを取り巻く腰巾着との井戸端会議の域を超えてしまいます。


 無用ないざこざを避けるためには、この熱度というものを理解しておく必要があります。人様の記事に異論を唱えるのであれば、論理的に根拠を示して更には愛情を持ってかかるべきでしょう。この際、自分の常識が必ずしも他人の常識ではないことを弁えておくべきです。これは、国際関係においても同じことです。


 本記事にも、当然異論はあるでしょう。炎上するほど多数のコメントをお待ちしています。ただし、愛情を持って・・・



追記: 今、この記事を書いている折も折、また一つのブログが炎上してこの村を去って行きました。残念なことです。


 発端となった炎上の火種は、子供の喧嘩にも等しき些末なことです。火消しに努める方がいらっしゃったことだけは、せめてもの救いというべきでしょう。


 火を点けた方、その火を煽った方、折角消えかけた火に油を注いだ方々にとっては、さぞかし我が意を得たりと、欣喜雀躍されていることでしょう。そのことの是非を論ずる時間的余裕は、今の私には残されていません。


 ただし、これだけは申し上げておきます。
 喜び舞い踊る人々のすぐ隣に、他人の辛さや悲しみがあることだけは知るべきです。
 大人になるとは、そういうことです。