ミクロネシア連邦(親日の国)
パラオの東にある約600の島からなるミクロネシア連邦は、パラオ共和国同様、第1次欧州大戦後30年間、日本が委任統治しました。
この国で最も人口の多いトラック諸島(現チューク州)は、戦時中連合艦隊の根拠地でもあったため、今でも住民5万人のうち、1万人以上が日系人で構成されており、「ハダシ」や「サルマタ」「コシカケ」など数多くの日本語を話す親日国です。
戦時中の話を、現地のヨシュア・スガ氏(85歳)は、次のように語っています。
「私達年寄りは、日本時代が一番好きです。若い人は私達の話を聞いて、そうか、日本人はよく叩くのかと言います。本当です。悪いことをしたら叩きます。悪い事をしないようにです。だから日本時代は良かった。学校でもそうでした。遅刻する。悪い事をする。そんな生徒にはいつも罰があった。厳しいと思ったけど、それは仕方がない。罰を受ける。今度は遅刻しない。もう悪い事はしない。」
戦後、スガ氏は現地の高校教師となりました。
そして、日本人から教わった「事の善悪」をトラック島の子供たちに一生教えていこうと誓ったとのことです。
その後、米軍が上陸、住民の円をドルに交換し、実質的な米国支配が始まりました。
現在でも日本に対する思いは米国に対する思いとは格段に違うそうです。
「戦争の時、日本人はまるで友達みたいだった。一緒に食べ物を分けて食べて、きつい仕事をした時は、こっそりお酒を飲ましてくれたりもしました。日本人とは気持ちが通じ合っていました。戦争がなかったら本当に良かったと思う。アメリカ人の友達はいないけど、日本人には、今でもたくさん友達がいます。」
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