伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

夕陽は赤く

 【シングルレコードの2種類のジャケット】


 『夕陽は赤く』は、日本の俳優でもありシンガーソングライターでもある加山雄三が、1966年4月5日に発表した自身7枚目のシングルレコードです。
 この曲は、『蒼い星くず』とカップリングされて、兩A面扱いで発売されたため、ジャケットは上掲のように2種類ありますが、中身のレコードそのものは全く同じ物です。
 作曲は弾厚作(加山のペンネーム)、演奏は加山雄三とザ・ランチャーズ、作詞はその後長年にわたって加山とコンビを組むことになる岩谷時子です。
 この詞の内容は、旅人が夕日を眺めながら遥か遠くの街に住む人を思う密かな恋心を表現したものです。
 今どきの若者には理解困難なことかも知れませんが、平安の昔から伝わる「忍ぶ恋」の美意識を詠じた佳作です。


 【台灣の夕陽】


 夕陽は赤く
 夕陽紅
                作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
                演唱:加山雄三 演奏:加山雄三とザ・ランチャーズ
夕陽(ゆうひ)あかく 地平のはて
今日も沈み 時はゆく
はるか遠き 君住む街
ひとりしのぶ 旅の日よ

心に秘めた恋
その名を呼べば
むなしく返るは谺(こだま)よ
君よ眠れ また逢う日を
夢みるような 星あかり

夕陽紅 地平的盡頭
今天墜子 時也過去
遙遠地遠的 你住的街
回憶一人的 旅行的日
對心隱藏的戀愛
如果叫那個名
空虛地歸還回聲
你能睡著 再見的日
象做夢一樣的 星燈


心に秘めた恋
その名を呼べば
むなしく返るは谺よ
君よ眠れ また逢う日を
夢みるような 星あかり

對心隱藏的戀愛
如果叫那個名
空虛地歸還回聲
你能睡著 再見的日
象做夢一樣的 星燈




夕陽は赤く-加山雄三