伊賀の徒然草

伊賀名張の山中に閑居して病を養う隠者の戯言です。

ICG(インド シアニン グリーン)検査とエコー(超音波)検査


 本日は、奈良の病院へ転院して3回目の受診で、先ずICG検査、次にエコー検査を受けてきました。


 ICG検査とは、インド シアニン グリーンと呼ばれる緑色の色素の入った液体を静脈に注射して、15分後に採血しその色素の残留量を測って肝臓の働き具合を調べる検査です。
 人体にとって異物であるICG色素は、肝臓の解毒機能により肝細胞に吸収されて体外に排出されます。
 肝機能が良好であれば、15分後のICGの血中濃度はかなり低下していますが、肝臓が弱っていると高濃度のまま残っています。
 肝機能を確認する目的は、癌を摘出する際に、周囲の肝臓をどのくらい多く切り取ることが出来るかを判定することにあります。
  
 癌の周囲の細胞は、発がんリスクが高いので、可能な限り多くを切り取った方が再発の危険度は低くなります。
 しかしながら、余力の少ない肝臓であまり多くを切り取ってしまうと、人体に必要な最低限の肝機能を維持できず、生命に危険を及ぼすことになります。


 このICG検査の結果については、伊賀山人は聞いていませんが、主治医或いはエコー検査に立ち会う執刀医には報告されていたようです。



 ICG検査に引き続き、エコー検査を受検しました。
 この検査は、身体の表面から内部に向けて超音波を発射してその音が何かにあたって跳ね返ってくる(エコー)時間や強さ方向などをコンピューターで計算処理して、体内の状況を画像にして診断するものです。


 本日は先ず、若い女性放射線技師が30分くらいかけて、肝臓だけでなく腹部の全ての臓器の画像を数多く撮影しました。
 それで終わるのかと思っていたら、「先生を呼んできますから、ちょっと待っててくださいね。」と言い残して、程なく執刀医と思しき先生を連れて戻ってきました。


 それから先生直々の検査が始まりました。
 この先生、伊賀山人には何の挨拶もなくいきなり画像を睨みつけて、開口一番、
 「はっは~、こいつか~」と宣(のたま)ひます。


 それから次々と画像を切り替えながら先生の独り言が続きます。
 専門用語が多くて半分ほどしか分かりませんでしたが、大略次のようなものでした。


 「う~ん、真っ直ぐ刺すか~ 中央血管がムズいな~」
 「斜めに袈裟懸けにするか~ これもムズいな~」
 「横から払って上に返すと、これがあってムズいか~」
 「いっそ下から二刀流で攻めて見るか~ う~ん それもムズいか~?」


 そして、やおら後ろを振り返って、女性技師に同意を求めます。
 「な~ おい、ムズいだろ~?」


 聞かれた技師の方は、当然ながら手術については専門外のことですので、全く興味が無いようで、「あ~ またか」といった顔つきで気のない返事をします。
 『えっ? あ~ ま~ ムズ……でしょうか~?』


 ここで先生、決断を下します。
 「よ~し 分かった! 後で決めよう。」


 何が分かったのか伊賀山人には全く分かりませんでしたが、上段突きや袈裟懸け、更にはツバメ返しや二刀流などの多彩な技を持つこの先生は、「ムズい二刀流」の達人に違いありません。


 かくして、伊賀山人や伊賀山人の肝臓には特に相談することもなく、「ムズい二刀流」と「癌流」とで死力を尽くす巌流島の決闘の時期は確実に近づいています。



 今日の昼食は、「カツカレー」でした。


  「ムズい二刀流」で勝つ!
 

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